ごまふの中国日記

2015年3月、日本語教師をするために東京から広東省珠海市に引っ越しました。大きなカルチャーショックはないけれど、毎日のなかで小さなギャップは感じるもので。忘れないうちにそんな小さなことをメモしていきたい。

広東省のはずなのに福建省の料理だけ。ならいっそ四川省の麻婆とか食べたい。

日本の中国料理は「中華」でほぼひとくくり。

たいていひとつの店で、水餃子も麻婆豆腐も北京ダックもエビチリも天津飯もなんでもそろう。

が、中国ではそうはいかない。

北京ダックが食べたければ北京料理のお店だろうし、水餃子なら東北地方のお店だろうし、天津飯なら天津だろうし(ほんと?)、エビチリにいたっては存在するのかどうか。

ごまふは中国に関する基礎知識がないのでいい加減な認識だけど、地域によって料理に特徴があって、お店も地域別に細分化されてることぐらいは知ってる。

 

で、ここ広東省珠海市の某語学学校付近はというと。

そもそもここは郊外で、飲食店は数件という環境なんだけど、なぜかぜんぶ福建料理のお店。しかも、福建省の料理といってもいろいろあるとは思うけど、この辺で食べれるのは「油ぶっかけ飯」(byごまふ)。

食べたいおかずを数品選ぶと、ごはんのうえに全部のっけてくれる。

選べるおかずは肉はひかえめで、ピーマン炒めとかじゃがいも炒めとかコーンのなんちゃら炒めとか、野菜がメインなんでうれしいんだけど油の量がハンパじゃない。よそうと油がしたたる。それをごはんにのっけられると、味が混ざるのはもちろん、ごはんが油をぜんぶ吸っちゃうのよね。しかも、甘くも辛くもなくて、おいしいんだけど味が単調。うーん。

 

ちなみに週末はバスで一時間かけてイオンへ買い出しに行ってるけど、さすがにそのあたりはにぎやかで飲食店も多い。ここに来た当初、たまたま入った江南省の汤包(タンバオ)のお店がおいしくて、いまも週に一度は通ってる。

タンバオって日本では何ていうんだろう。味は餃子に似てるけど、皮をてっぺんでぎゅっと絞ってあってセイロで蒸してある。中身は肉&きのこだったり、肉&エビだったり。一口かじるとごま油の香ばしい肉汁がどばっ。それを黒酢でさっぱりいただく。

ちなみに、肉汁をいつも皿にのがすのはもったいないので、みんながどうやって食べてるのか観察したところ、子どもがてっぺんをちょっとかじって汁をチューチュー吸ってるのがどうも合理的。でも真似してみてもあまりうまくいかない。年季がちがうね。

 

もとい。で、勤め先付近では福建省の料理しか食べられない。福建省出身の人が多い地域なのかな。なので、広東省の料理は本来、あっさり系でヘルシーらしいんだけど、ここではお目にかかれない。

ないものねだりは承知だけど、広東料理がないならいっそ四川の麻婆豆腐とかさ、福建以外のものががあってもいいじゃない?なぜ福建なんだよー。ああ、味に変化とバリエーションが欲しいなあ。

 

近所に一軒、新しいお店ができそうなんで、そこに期待。

 

↓ いろんなブログをのぞくと、

中国ってほんとにおもしろいなって思う☆

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